今回はインテリアコーディネーター2次試験の「勉強を始まる前・試験前」の計2回、しっかり読み込んで頂きたい記事になってきます。
この記事を読んでいただくことで、本番でも大きなミスを減らし、きっと合格率も上がってくることと思います。
試験の本質的な部分になってきますので、ぜひ慎重にお読みくださいませ。
✔︎ 当記事の内容
・2次試験の合否を分ける大きなポイントとは
・インテリアコーディネーター2次試験「絵が下手でも合格ができる理由」
・結論:2次試験で合格できる図面とは
2次試験の合否を分ける大きなポイントとは
まずは、2次試験についてなのですが、180分の中で大きな課題が二つあります。
それが以下の通り↓↓
・製図(顧客に対するプレゼンテーション資料)
・論文
条件:180分以内に2課題をクリア
そう、まず大事なことと認識して頂きたいのが、「製図=顧客へのプレゼンテーション資料」ということです。
みなさんにとっては「図面を描く」ということが目標ですが、この試験の最終ゴールは「顧客へのプレゼンテーション資料作成」ということなんです。
つまり何が言いたいかというと
また、最低条件は制限時間内に描き終えるということとなります。
下記で解説します。
時間内に課題を必ず描き終えましょう
このインテリアコーディネーター2次試験は、まず全て描き終えることが大前提です。
万が一に論文、製図のどちらかを描き終えていない場合には、そこそこ危険領域となります!!まずは必ず時間配分を調整して、なんとしても描き終えることを目標としましょう。
ただし、未完成のまま提出されて合格される方も毎年少人数おられます。(特に論文の未完成)
そして、近年の傾向は「問題数がやや減少しつつ」あります。つまり、未完成の人が少なくなっているということですね。
協会側の意図としては、従来の「とりあえず完成した図面」を添削するのではなく、「しっかり描かせたものを、しっかり添削していく」というスタイルに転換させつつあるのかもしれません。
明らかに10年前、5年前などと比較をしてもボリュームが減ってきているので、傾向は変わってきてると言えるでしょう。
まずは最低限の部分を意識して学習に取り組みましょう
それでは、少しでも見やすいプレゼンテーション資料を描くにはどうしたらいいのか?
後の章で後述もしますが、こちらではいくつかの最低限のポイントに絞ります。
・字を丁寧に書くこと
・線などを定規で丁寧に書くこと
まずは最低限の意識としてはこれだけのことです。
ただ、私も字が汚いので、同じように字が汚い方のお気持ちはよく理解できます…。
とはいえ、字が汚いのは仕方ありません。なかなか直るものでもないので、いつも以上に時間をかけて「字の大きさが均一か、真っ直ぐに書けているか」を意識しながら書いてください。
しつこいようですが、この試験は「顧客に提案するための資料」です。あなたはお金をもらって依頼を受けている前提で資料を書き上げるべきなのです。
そして、家具の外形を描くとき、フローリングの線をいれるとき、寸法線を書く時、全て定規で「なるべく真っ直ぐになるように」描きましょう。
これらが、まず最低限押さえておきたいポイントになります。
上記の2点で「ぱっと見の印象」が大きく別れるので、決して侮れない大きなポイント・アドバンテージとなります。
ご自身でコンプレックスに感じている方ほど、必ず意識をして頂きたいポイントになります。
この章で書いている内容は動画にもしております。よければ併せて下記の動画もどうぞ↓↓(1.25倍の再生速度を推奨)
インテリアコーディネーター 2次試験「絵が下手でも合格ができる理由」
インテリアコーディネーター2次試験は「絵が得意な方ほど合格しやすい」と思ってはいませんか??
こちら、一部正解です!!
確かに絵が得意な方は、空間認識能力が優れていたり、フリーハンドでも綺麗に上手に見せるテクニックをお持ちです。
ただし、これを読んでいただいている皆さんの大半はそんな技術をもっていないかと思います。
それでは、私を含め不利な状況になるのか?というとそういうことでもありません。
つまり・・・
もちろんパース図やアイソメ図などでは、小物などをフリーハンドで描く機会はございます。
そういった点を除けば全て定規を使えるので、絵が苦手な方が綺麗な図面を描くには
私は、どんな狭小部でも「この細かい部分めんどくさいしフリーハンドにしてしまおうかな・・・」という考えはもちません。
むしろ、「ここまで定規を使って描き続けたんだから、ここで雑になるのは勿体無い!」と考えます。
なので、試しに騙されたと思って、練習の際に「フリーハンドも一部分だけ」入れてみてください。
きっと、その一部分が悪目立ちするはずです!!これが解れば本番でもきっちり定規を使って仕上げようと思うはずですし、その成果も確実に図面に現れます。
着彩はどうしたらいいの?
近年、「着彩」も重要度が増してきていると思っております。
とはいえ、特に難しく考える必要はございません。ポイントを下記に挙げます↓↓
・「実線(シャープペンで書いた線)が消えていないか」
・大きくはみ出したりしていないか
・塗り方が雑になっていないか
・樹種とカラーのマッチングは適切か
大きく分けると、上記の4点を意識しておけば問題はないかと思います。
それでは、具体的解説を下で行います↓↓
✔︎ 見栄え良く塗る時のポイント
まずはソファ、イージーチェア、ラグなどの中型以上の面積をもつファブリック製品は「淡い色で薄く塗ってあげる」と簡単に綺麗な着彩ができます。
逆に濃い色を使うと難しくなるので、特に「モダンなイメージ」などインテリアイメージの指定がないようであれば、淡い色メインで塗っていくといいでしょう。
そして、はみ出したり、斜めのストロークでしか塗っていない場合、どうしても「雑」に見えてしまいます…。
では、どうしたらいいかというと
これらを意識するだけで、かなり綺麗な図面に仕上がります。
あとは、インテリアイメージや樹種に合わせて選色をし、薄塗りで仕上げていきましょう。
ここまでのまとめ
ここまでのポイントをまとめていきます。
印象を良くし、合格できる図面を仕上げるためには以下のことを最低限意識しましょう↓↓
・字はバランスよく、綺麗に書く意識をもつ
・線は丁寧に真っ直ぐ引けるように練習をし、実線、破線、一点鎖線などの種類をしっかり覚える
・フリーハンドで描く部分を極力つくらない
・着彩はなるべく「淡い色」を使い「薄塗り」で「定規ではみ出しを防止しながら塗る」
また、「線を真っ直ぐ引けません・・・」という方も多くいるかと思います。
これは簡単です。小一時間の練習をすればできるようになります!あとは直定規はグリッドの入っているものを使用しましょう。グリッドを目安にして真っ直ぐな線が引けるようになります。
そして、線の練習は1日10分してみてください。毎日続ければ1週間で問題ない線に変わるはずです。合格するためには、これから毎日の勉強という努力が必要ですから近道は考えずに努力で解決していきましょう。
2次試験の製図で必要なものまとめ
こちらのページにて製図道具や過去問などの紹介をしております。
直定規もグリッド入りのものをご紹介していますし、20cm弱のものが小回りも効いて使いやすいですよ!
この章の内容も動画にてまとめております。よければ併せて下記の動画もどうぞ↓↓(1.25倍の再生速度を推奨)
結論:2次試験で合格できる図面とは
ここまで読んでいただいている皆さんはもう大丈夫かと思いますが、「結論:合格ができる図面」というのは
決しておしゃれで、上手な図面が合格できるわけではないんですね。
毎年、お上手な方が不合格になっているのをお見かけしており、逆も沢山ありきです。
おそらく、お上手で不合格になられてしまった方は「大きなミスがどこかに隠れていた」 or 「小減点の累積」かと思います。
なので、皆さんは上手に描けないことを不利に思うのではなく、今回述べてきた「顧客へ見せるための資料」と思って、まずは丁寧に描くこと、設問をしっかり読んでミスを減らしていくこと、フリーハンドを極力なくすこと、これらを意識していってください。
YouTubeでも学んでみてください
当サロンのYouTubeチャンネルでも描き方の解説をしているものが沢山あります。
まずは、こちらの動画と一緒に描き進めてみてもいいかもしれません。
よろしければ、こちらのチャンネル登録もお願いいたします♪
まとめ
今回の記事は、まず練習前(練習途中でも構いません)、そして試験前にも再度お読みいただき、「依頼主へのプレゼンテーションを試験で描く」という意識を強くもって頂きたいと思います。これが頭に入っているだけで「丁寧さ」が変わってきますので、しっかりと設問を読んだ上で依頼主へしっかりプレゼンテーションをできるように仕上げていきましょう!
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