インテリアコーディネーター2次試験は180分のうちに「製図」と「論文」を仕上げなければいけない
なかなかハードな試験です!
ただ、試験ということだけあって、時に運も必要となってきます。
かといって、皆さんの運は当日にいいかも分かりませんよね・・・。
そこで、運に頼らずに合格率を上げる方法を書いていこうと思います。
✔︎ 今回の記事の内容
・インテリアコーディネーター2次試験で合格率を上げる方法はシンプル
・ミスを減らすための具体策とは
・描き切ることが採点の土俵にのる最低条件
インテリアコーディネーター2次試験で合格率を上げる方法はシンプル
2次試験の学習というものは1次試験と違って、はっきりとした正解がない!というところに困惑されている方も多いかと思います。
かといって、これを書いている私もすでに今年度だけで数百枚の添削をしていますが、「完全な添削マニュアル」などは持っておりません。
なので、経験といろんな図面や本などから学んだものを活かして採点をしております。
それでは本題に入っていきますが、「運に左右されない」合格率を上げる秘訣は、
また当たり前のことを言っているよ。
と思う人も多いかと思うのですが、皆さんの図面を見返してみてください。
「書き漏れ」などは完全なる見落としです。設問と図面を照らし合わせる回数が少なかったためではないでしょうか?
また、文章をしっかりと理解せずに書き始めてしまった為に
「条件と合っていない家具を描いてしまった・・・」
こんなこともあるかと思います。
それでは、試しに例文を出してみましょう。
下記は、某予想問題にも載っているものを少しアレンジした記述です。
例)
ドレッサーや机として使える造り付けカウンターを作成しなさい。そこには机用とドレッサー用、ほかに衣服を収納できる幅1500mm程度の引き出しをそれぞれ設ける。
こういう問題が出てきたときは注意です。
一旦、フリーズして考えましょう。
つまり、今回でいうと
ということは・・・
造り付けカウンターを「1500mmの幅」で描いてしまった時点でアウトになりますよね。
衣服用の引き出しだけで1500mm必要なので、それとは別に机用とドレッサーの引き出しは設けなければいけないわけです。(幅は任意の寸法です)
割と普通なことかもしれないのですが、試験では思った以上に時間に追われて焦るものです(汗
私は、実際にこの設問が出た場合、受験者の2割以上は引っ掛かると思っています。
今回の設問を読み違えて、要求に応えれなかった場合は「中減点〜大減点」まであり得るでしょう。
なので、練習でどれだけ綺麗な図面が描けていても「本番で注意すべきは設問の読み落としや・理解不足」な訳です。
運のせいにせず、まずはしっかりと問題文を読み込むことを意識しましょう。
それでは、次にミスを減らすための対策についてです。
ミスを減らすための具体策とは
皆さんは、着彩のために色鉛筆を持っていきます。
しかし、それは着彩に限定されているわけではないので、マーカーとしても利用できるのです。
私も受験した際はもちろん、昨年の受験者にもお伝えしていたのですが、
そして、書き終えたものからシャーペンで斜線をしていってました。
あれだけの要求があると抜けてしまいがちですが、色鉛筆で対策することで、「描くべきものが可視化できる」ので良いと思っております。
●注意●
ただし、あまりにチェックしすぎると見にくくもなってしまうので、こればかりはご自身で見やすいバランスで色付けしていくのがいいと思います。
✔︎ 練習法
過去問の問題文をコピーし、そこにマーキングしていくのがいいでしょう。(原本は汚さない方がいいです。)
このように、問題文の見落としは自分自身の工夫でなんとかなるものです。
普段から読み落としが多い方は参考にしてみてください。
描き切ることが採点の土俵にのる最低条件
この記事の執筆前に、Twitterで以下のようなツイートをしました。
このインテリアコーディネーター2次試験で合格するのに大事なことは
「採点対象の土俵にのること」となります。
すなわち、全ての解答欄を埋めるということです。
まず、皆さんお持ちの過去問の冒頭にも書いてあるのはご存知でしょうか?
✔︎ 解答にあたって
課題1プレゼンテーション及び課題2論文の各設問の解答にあたっては、未記入の解答欄が生じないように、時間配分に注意すること
こんな分かりやすい、重要な文章が書いてあるんですよね。
言い換えると、「とにかく空欄は絶対に作らないで提出してください」と捉えてもいいかと思います。
なので、どれだけ綺麗な図面で、ミスを0で描き進んでいても、最後一つの解答欄が空白で終わってしまった・・・という場合はかなり厳しいでしょう。
試験は始まってみないとボリュームもわからないですし、こればかりは皆平等です。
つまりは、普段からも時間を測って練習をするのであれば
もちろん、時間を測らず、慎重に丁寧に行う練習も必要ですから、ここのところはバランス良くですね。
最後に、具体的にどうしたらいいのかを書いておきます。
180分で全部の回答欄が埋められそうになかった場合
厳しいことに変わりはないのですが、「小減点を覚悟してでも次へ進む」ということです。
例えば、立断面図であれば棚に表現すべき「本であったり」「時間がかかりそうな小物類・グリーン」、「寸法」などなどは省略して次へ進むという手です。
また、家具図などは「詳細寸法は記入せずに、大まかな全長のみの記入にしてしまう」などなど・・・
皆さんの最重要な項目は「採点をしてもらう土俵に乗ること」ですから、その為には何かしらの犠牲が必要にはなってきます。
そうならない為にも、日々の練習でも時間には気をつけて取り掛かってみてください。
まとめ
今回は運に左右されない合格率を上げる方法を書いてみました。結論、その日に体調が悪いなどは運かもしれませんが、あとは本人次第というところは大きいですね。そして提出してしまってからは「運によるもの」も多少は出てくるかもしれません。
基本的なことをしっかり意識して取り掛かればきっとミスは減らせます=合格率も上がります。
今回の記事の内容を頭の片隅にでも入れておいて頂ければ幸いでございます。
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