インテリアコーディネーター2次試験の合否を分けるものは・・・

こんにちは。

 

先日、2022年度の2次試験の合否発表がありました。

 

当サロンでもこの2年間では「毎年30〜40名の受講生」の添削、合格を応援してきました。

 

まだまだ、全員合格という夢を実現することはできていませんが、今回の結果をみて感じたことを書いてみたいと思います。

※2022年度の出題に関しては触れていません

 

✔︎ 当記事の内容

・描き終えるだけではアドバンテージにならなくなった

・合格するための条件 / 頭に入れておきたいこと

・2次試験は顧客への「プレゼンテーション」と思いましょう

 

描き終えるだけではアドバンテージにならなくなった

 

まずは、ここ近年のインテリアコーディネーター2次試験は「描き終えるだけ」ではほとんどアドバンテージでなくなりましたね。

 

もちろん、採点の土俵に乗るという部分では重要部分であり、「完全なる必須項目になった」とも言い換えられます。

 

そして、アドバンテージにならなくなった理由は単純に「試験のボリュームが減ってきている」からということ、さらに受験者の技術も向上していることも関係していると思います。

 

近年では、市販のテキスト(教材)も増えましたし、ネット上に情報もあるので独学でも勉強しやすい環境が整ってきていると思います。

 

近年は制限時間内に描けるようなボリューム感に

 

近年の試験は、ややクセがあり、平面図は大きいものの割と「しっかり描かせて採点する」という傾向があるのかな?と個人的に思います。

 

また、あれだけ出ていた「立・断面図」なんかも最近は全く出てきませんし、そもそも協会側の傾向が変わってきたと感じています。

 

1次試験も2023年度からはCBT方式へと移行するので、色々と細かい変革はあるのでしょう。

 

数年前までは・・・

 

みなさんもお手持ちの過去問を開いていただくと、制限時間内に描けなかったもの、難しいと感じるものも多かったと思います。

 

とにかく、第36回くらいまでは図面が複数あって描ききるのも結構大変でした。

 

実際に過去の方が今よりも「完成できなかった・・・」という声が多かったです。

 

おそらく、2割程度の方は未完成になっていたかと思いますが、それに比べ、今は製図が未完成の方は1割程度ではないでしょうか??

 

Paul
論文が未完成でも合格される方は、毎年一定数おられます!

 

 

合格するための条件 / 頭に入れておきたいこと

 

近年、「描ききる」ことがアドバンテージになりにくくなったことからも、まずは「基本的なミスは0に近づけなければ」いけません。

 

基本的なミスとは以下のようなものです

 

・設問通りに回答できていない

・線の区別ができていない

・配置計画がよくない

・空きスペースの確保(通路は600mm以上など)

・動線の確保

・着彩・床目地の指定を無視したミス

・字が汚くて読みづらい

などなど

 

当サロンでも、技術的には全く問題のないメンバーさんが複数人不合格になりました。

 

これらのことからも、「描く技術」はもちろんあった方がいいのですが、「ミスの累積・大小」が大きく結果を左右していると思われます。

 

頭に入れておきたいこと

 

この2次試験の難しいところは、「どれだけ上手に描けるようになっても、不合格になる可能性は常にあるということ」です。

 

「せっかく練習したのに・・・」となりがちなのが、このインテリアコーディネーター2次試験ですね。

 

また、「ご自身が何のミスをして不合格になったかを知ることもできない」のも難しい点の1つです。

 

なので、上手に描けることは武器になりますが、一番大事なことは「本番でいかにミスを抑えられるか」ということです。

 

さらに、どれだけ練習を重ねても100%合格ということはあり得ないので、「練習によって合格率をより高める」という考え方が正しいでしょう。

 

1度不合格になると「どうしたら合格できるのか・・・」というトラウマ(負のループ)にハマりますが、技術的な部分での大きな差はあまりないことが大半です。

 

次回は「より丁寧・描き忘れに注意をすれば」きっと大丈夫だと思います。

 

Paul
そもそもの練習量が少なかった方はきっと練習不足です!まずは過去問を2周以上(20枚)はやり遂げて慣れることが先決です。

 

2次試験は顧客への「プレゼンテーション」と思いましょう

 

2次試験は「顧客へのプレゼンテーション」と思いましょう。

 

私が口うるさく受講生に伝えていることですが、この文言は絶対に忘れてほしくない「核の部分」となります。

 

ちなみに、2022年度の合格者から、こんな声が届きました。

 

図面では、木目床と暖炉周りのタイル床をいつものように交差させたら、試験終了前にこの仕上げでは「木目、タイル、どちらにも取れるな」と気づき、仕上げ名称にカッコ書きで(暖炉の床はこの部分のみ)と胡麻化して書いたりしました。

 

このような自分目線ではなく「顧客(採点者)」が見た時に伝わりやすい図面を作成しなければいけないのです。

 

皆さんからすると「試験の課題を解く」という感覚ですが、実際にこの2次試験は「プレゼンテーション」なんです。

 

問題用紙にも書いていますよね!

 

なので、顧客に提案する図面と思って「きちんと伝わる図面」を意識してみてください。

 

採点者に伝わっていないものは「減点になるもの」と認識をしておくことが大事です。

 

きっと、こういう細かい点で不合格になられてしまっているケースはいくつもあるかと思います。

 

意識するだけで変わるものですから、常に意識をしておいてくださいね。

 

まとめ

私もそうでしたが、2次試験は合格率が高くても普通に不合格になってしまいます。ただ、1度不合格になってしまえば次の受験までには「時間」があります。

実際には12月に試験ですが、「10月にあるくらいの気持ち」で今から練習をして慣れておくのが一番かと思います。

やはり、近年の傾向からしても「しっかり余裕をもって描けるように」製図の練習は継続することをお勧めします。

 

<当サロンでも4月 or 5月から 2次試験対策の「2023 春講座」を予定しております>

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