インテリアコーディネーター1次試験「歴史の分野が苦手な方」へ

インテリアコーディネーター1次試験で出てくる膨大な範囲の「歴史分野」。

 

結構苦手な方も多いのではないでしょうか??

 

私自身が受験した時に思ったこととして、

 

「インテリアには興味があるけど、歴史の勉強は全く興味がない〜><」

 

こんな感じでした。

 

ただ、様々な資格において「歴史」を学ばされることは多く、こればかりは仕方ないのかもしれませんね。

 

ということで、今回は「インテリアの歴史」の学習ポイントをまとめていきます。

 

 

✔︎ 当記事の内容

・日本のインテリアの歴史で押さえておくポイント

・西洋のインテリアの歴史で押さえておくポイント

・歴史分野まとめ

 

 

日本のインテリアの歴史で押さえておくポイント

 

まずは「古代」と「近代」で分けますが、日本のインテリアの歴史はポイントだけ押さえておけば、覚えることはさほど多くはありません。

 

具体的に解説します。

 

●古代

 

まずは、時代(様式)を大きく3つに分けてみましょう。

 

*平安時代(寝殿造)

 

*鎌倉〜室町時代(書院造)

 

*江戸時代(数寄屋造)

 

はじめは、この3つについて徹底的に学習します。

 

具体的には

 

寝殿造・・・しつらいに使われた「調度」について、更によく出題されるのは納戸や寝床に使われた「塗籠(ぬりごめ)」ですね。

 

その他、どの時代にも共通して言えますが、収納具や建具などもしっかり覚えておきましょう。(例:寝殿造=蔀戸 書院造=舞良戸 数寄屋造=源氏襖 などなど)

 

書院造・・・そもそも書院とは「書斎」という意味なのですが、こちらは結構覚えることもたくさんあります。

 

まずは、建具、格天井、床(床周りの名称)、座敷飾り、付書院などなど・・・

 

さらに、現存する書院造の代表的な建物はご存知でしょうか??

 

こういう問題もしばしば出題されるので注意が必要です。

 

正解は「銀閣寺 東求堂」となります。

 

 

数寄屋造・・・一番押さえておくといいのが、桂離宮です。

 

ただし、ここ数年でよく出題されていたので、しばらくはないかもしれませんが、桂離宮では「青と白の市松模様」が床や襖にあしらわれているので、頭に入れておくといいですよ。

 

 

古代に関しては、さらに重要人物を覚えることなどはありますが、テキストに載っていることを覚えるのはそう難しくはないはずです。

 

それでは次に「近代」を見ていきましょう。

 

●近代

 

近代においては割とサービス問題が多いです。

 

具体的によく出題されるのは「人物について」です。

 

*よく出題される人物は下記です*

 

ジョサイア・コンドル(イギリス)、ブルーノ・タウト(ドイツ)、シャルロット・ペリアン(フランス)、フランク・ロイド・ライト(アメリカ)、剣持勇、前川國男

 

この中の人物は本当によく出題されるので、「何をした人なのか」をしっかり覚えておきましょう。

 

これらの人物を覚えきった後で、他の人物たちを捉えていきます。

 

言ってみれば、日本のインテリアの歴史は覚えることも少ないので、割とサービス問題と言えるでしょう。

 

大変なのは西洋の歴史の方なので、次の章で見ていきます。

 

 

西洋のインテリアの歴史で押さえておくポイント

 

まず、インテリアの歴史に関しては古代〜近世までを前半近代を後半と捉えて学習していくといいでしょう。

 

それでは、まず「古代〜近世」までのポイントを解説します。

 

ちなみに、古代〜近世というのは具体的に「古代エジプト〜ネオクラシシズム」までを指しています

 

ここの分野が一番厄介だと思うのですが、まずは日本の歴史と同じように、それぞれの時代・様式の特徴を覚える必要があります。

 

具体的には「家具や建物、代表的な人物」が大事なのですが、併せて覚えておきたいのが、各国での様式名!

 

つまり、それぞれの様式名は国によって呼び方が変わっていたりします。ここも押さえておくことが重要です

 

ここに関しては、自身で簡単な表みたいなものを作ってみてもいいと思いますし、こちらの大塚家具さんのサイトがとても参考になったので共有しておきます。

 

ページ中ごろにある「欧米伝統スタイルの変遷」という表がおすすめです。

 

表にまとめることで、とても頭を整理しやすくなりますから、参考にしてみてください。

 

 

よく出題される形式について

 

この古代〜近世に関しては、実はよく出題される形式があります。

 

それは、5問の中から間違えているもの2つを選ぶ問題なのですが、以下のような問題です。

 

クリスモス→カクトワール→クイーン・アン様式の椅子  などなど・・・

 

いわゆる、時代の流れを覚えているのは当然として、家具名だけでも時代を判断できていないと通用しない場合があります

 

ここに関しては、簡単な年では誰もが分かるような問題も出ますし、上記のようにやや難易度が高いこともあります。

 

とにかく、この分野では家具を覚えることがとても大事になってきます。

 

かなり大変ですが、コツコツ覚えていきましょう。

 

 

西洋のインテリアの歴史 「近代」

 

次に「近代」においては、人物をしっかり覚えなくてはいけなくなります。

 

また、「何年に、どこの国で起こったことなのか」ということも同時に覚えておきたいですね。

 

これらを口で言うのは簡単なのですが、実際に覚えるのは大変な作業です。

 

おすすめは自分なりの語呂合わせなどで覚えてしまうことです。

 

私が出した参考動画を下記に載せておきます。(少しは参考になるかと…?)

 

 

さらに、近代の分野は「デザイナーズチェア」までが範囲となってきます。

 

ここでは、アルネ・ヤコブセンハンス・ウェグナーなどのデンマークの巨匠たちの名前がズラリと出てきますから、椅子を覚えるだけではなく、ハンドブックの文章も1度は読むようにしておいてくださいね。

 

 

デザイナーズチェアは下記の動画で解説していますが、動画内のスライド資料はFree ダウンロードできますので、YouTubeの概要欄より取得してください。

 

 

 

 

歴史分野まとめ

 

過去の問題を見ていると、やはり年度によって「難易度」は大きく違います。

 

誰でも答えられるル・コルビュジエのことであったり、アール・ヌーボー期、寝殿造のしつらえのことなど・・・簡単な年はサービス問題ばかりです。

 

ただし、難易度が高めの年は結構マニアックな人物名を問われたり、家具の名称だけで年代順に並べ替えることが求められます。

 

ある程度しっかり目に学習をしておいてくださいね。

 

学習する上でのポイント

 

インテリアの歴史は範囲が広いので、しっかり学習しようとするあまり、中々次の章へと進めなくなる方もいるかと思います。

 

ただ、頑張って覚えても忘れるものです・・・笑

 

なので、固執せずに次の分野に進めていきましょう。

 

ただ、全く勉強しないのもよくないので、過去にやった分野も1日30分は復習するなどのルールを決めておくといいでしょう

 

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これを読んで頂いている皆様の中には、インテリア界は初めてで、周りにも相談できる方がいない…と悩んでる方もおられるかと思います。何かお悩み事がございましたらお気軽にこちらよりご連絡くださいませ。

 

まとめ

インテリアの歴史は範囲も広く、苦手な方も多いと思います。そんな時は、まずは「代表人物だけ」を覚えて、とりあえずは問題集に取り掛かってみてください。結局のところは、「問題集にチャレンジし、間違えた箇所を調べる」という動作が一番力になっていくと思います。

 

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