パースと聞くと「難しそう・・・、苦手・・・、」と言われる方はとても多いです。
確かに、パースは細かい部分を描くのは難しいのですが、四角いものを描くのはそこまで難易度は高くありません。
そして、インテリアコーディネーター試験ではグリッドが引いてある状態ですから、基本を押さえれば8割型は描けてしまうものなのです。
それでは、今回はパースの基本講座として書いていきます。
✔︎ 当記事の内容
・パースを構成する線は3種類
・過去問の解答用紙を使って立方体を書いてみよう
・まとめ
パースを構成する線は「3種類」
基本的にパースで使用する線の種類は「3」つになります。
一つずつ確認しましょう。
わかりやすいように写真もUPします。(VPは書いてませんが、正面の扉上部にあると仮定してください)
✔︎ 垂直線
まずは対象物の「高さ」を表現する垂直線。これは上下に伸びる線です。
写真の本棚に収められた本であったり、細かいものでも「高さを表現するもの」は全てこの「垂直線」で表現します
✔︎ 水平線
自分の正面にある対象物の幅を表現するのが「水平線」になります。
写真でいうところのピンク線が全て「水平線」です。
✔︎ VPへと延びる線
自分から見て、奥行き方向に向かう寸法の全ては「VPに向かう線」となります。
基本的には対象物の「奥行き」や「幅(対象物の置き方により)」を表現します。
具体的にはデスクの「奥行き」や、吊り下げ型電灯の「幅」を表現していますよね。
このように3つの線を理解して描ければ、そこまで難しく感じることはありません。
ただ、2ヶ月という期間で平面図〜論文まで全ての勉強をしなければいけないから難しいというより、大変なんですね…。
高さを取るときの方法
パースで高さをとる時は三角スケールは使いません。基本的には「壁のグリッド」を使用します。
まずは下記の簡易的な絵を見てみてください。
ちょっと汚いもので申し訳ありませんが、「立方体を描いて理解をする」のが一番おすすめです。
まず最初に
床面で900四方を取ることは誰でもできるかと思いますが、床の設置面積を最初になぞってみましょう。
ではその後に高さをとっていくのですが、下記の画像を見てみてください。
いちばん手前の床面、紫色で囲った「900mmの幅」からグリッドづたいで壁へといきます。
このパースのグリッドは高さ方向が(1マス)600mmなので、上方向に1マス半=900mmということになります。
そして、壁で900mmがとれたら、そこから立方体のある方へ「水平線」を引いてみましょう。
それが赤の点線で描いている部分になります。
これでこの紫で囲った床面からその赤点線を目掛けて「垂直線」を引けば四角形が描けるはずです。
同様に奥の方は水色で表しておりますので、同じように壁へと移動し高さをとります。
このようにパース図を描く際には、三角スケールではなくグリッドを利用してとっていくことを覚えておきましょう。
✔︎(補足)三角スケールは使いません
パースでは基本的にグリッドを利用して描いていくので、基本的に三角スケールは使用しません。
例えば、ソファの座面や背もたれは、少し丸みを帯びてた方がリアルですよね?
なので、こういう場所はフリーハンドで描いていったりもします。
とはいえ、基本的にソファでも椅子でも「箱が描ければ大体のものは描けてしまいます」。それがパースです。
慣れたら必ず描けるようになりますから、まずは「立方体」を描く練習をしてみましょう。
過去問の解答用紙を使って立方体を書いてみよう
まずは、パースの練習として、過去問の解答用紙に「立方体」を描く練習をしてみましょう。
先ほども言いましたが、四角形が描ければあとは慣れるだけ。
収納などは簡単に描けますし、他の家具も応用と慣れだけです。
立方体の描き方は下記の動画で解説しているので、よければご覧になってください。
※動画は一旦削除しております。2022年9月中に新しいものをこちらへ載せます。
基本的に、直定規一本あれば描くことができます。
✔︎ はじめてのパース 描き方の手順
・パースグリッドの確認(900×900なのかなど)注意:高さ方向は300のこともあります
・平面図のグリッドとパースグリッドの該当部分を確認しましょう
・幅や高さ、奥行き、グリッドを頼りに書ける場所は描いておく(慣れたら自由に)
・上の章で書いた3つの線を使って立方体・直方体を描く
立方体に関してはこれだけで描けてしまいます。まずは、この作業をしてみましょう。
そして、コツが掴めたら、立方体や直方体など、サイズの違う四角形を図面にたくさん表現してみてくださいね。
✔︎ 当サロンでも2次試験対策を開講中です
当サロンでも2次試験対策のオンライン講座も開講しております。もし、どうしても描けない・・・などの場合はご検討くださいませ。
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まとめ
はじめて描くと難しく感じるパースですが、インテリアコーディネーターの試験ではグリッドが引かれているので、そこまで心配しなくて大丈夫です。難しいと思うと苦手意識がつくので、「やや大変」と解釈しておくといいでしょう。基本をしっかりと押さえて頑張りましょう。