インテリアコーディネーター2次試験【合格を果たせる最低限の図面を描こう】

 

インテリアコーディネーター2次試験では「製図」と「論文」の2つの課題をこなさなければなりません。

 

私の元には下記のような質問がよく届きます。

 

・「最低限、これだけ描いておけば大丈夫ということを教えて下さい」

・「製図で時短する際の優先度を教えて下さい」

・「文章を書くのが下手で、論文の書き方が分からないです」

 

 

ということで、今回はこのような悩みにお答えしていきます。

 

もっと詳しく知りたい、レッスンを受けたいという方は、試験対策の講座も開講しております。詳しくはこちらから。

 

✔︎ 当記事の内容

・最低限、これだけは描いておくべき約束事

・製図で時短をする際の方法・ポイント

・論文の文章のまとめ方

 

IC2次試験 最低限、これだけは描いておくべき約束事

 

まずは結論として、問題文に書かれている要求をよく読んでください。

これらを全て、抜けなく描くことができればかなりの確率で合格することができます

 

とはいえ、これは当たり前のことなので、皆さんも持っているであろう過去問を使って今回は解説したいと思います。

 

✔︎ 過去問「第33回」の考察

まず、「過去問33回」の問題文を読んでみて下さい。

家具に関しての指定や、そのほかに照明計画や絵画4点、インテリアグリーンなどの条件があります。

これらは読んでいれば描くことができる物たちなのですが、見落としがちな点は以下です。

 

「トールキャビネットに置くオーブンレンジ&システムキッチンの引き出しの構成要素

 

私がいう「問題文に書いてある要求は全て描きましょう」というのは、こういう隠れた要素も含まれています。

 

とにかく、設問の中に描かれているものというのは

 

「これもきちんと描いておいてよ」と言われてるも同然なのです。

 

なので、点線で引き出しの構成や、オーブンレンジを描いておくことが、この回においては正解と言えるでしょう。

 

✔︎ 描くか迷うものについて

この試験においては、描くか悩んだものは、とりあえず描いておきます。そして引き出し線で引っ張り、名称を記入する。

これでOKです。

 

サロンの会員さんにはよく言っているのですが

「これは試験なのですが、顧客がいる上でのプレゼンテーションなんですよね。なので、リアルに顧客へ向けたプレゼンをしてると考えて下さい。そうすると、自然と分かりやすさが大事だということに気付くと思います。」

 

この試験ではおしゃれなインテリア要素と言うものは必要ありませんから、ミスの少ない、動線に問題がないプレゼン(図面)を心がけて下さい。

 

 

製図で時短をする際の方法・ポイント

 

製図で時短をする時の方法の1つとして、「床の全面塗りをやめる事」があります。

 

※2023年頃からは、試験問題のボリューム量も明らかに減り、こういった部分も全面図示する方が安全となりました

 

とはいえ、時間が許すのであれば、全て仕上げた方が見た目にも美しいかと思います。

(ここ近年の試験はボリュームも少なくなってきているので、可能なら全て仕上げてしまいましょう)

 

いや、それでもやっぱり時間が足りない!という方は、はじめから床面の一部に平行線を2本入れる形にし、「3分の2程度の床面」を仕上げるようにして下さい。

この「2/3程度」というのはおおよそで構いませんが、必ず左右や上下で対照になるように平行線で分けましょう。

↑こちらは有料会員さんには専用の学習ページで詳しく解説をしています

 

✔︎ 設問にないものは描きすぎない

また、それぞれの図面で「小物などを描きすぎない事」も数分の時短に繋がるでしょう。

 

雑貨や本、フォトフレームなどを描いたら見栄えはいいのですが、万が一、試験終了間近に大きなミスが見つかったらどうしますか?!

 

1分という短い単位の時間でも、本番では貴重なものです。

 

なので、必要以上にモノを描く必要はありません。

 

問題文に指示のある「モノ」は描くこと必須ですが、あとはバランスをみて、少し描いていればいいのです(任意の数とはなります)

 

抽象的な表現にはなりますが、パッと見た時にその空間が寂しすぎなければいいのです!

 

とはいえ、フリーハンドで描ける雑貨なんかは数秒で描けますから、こういう事が得意な方はサッと描いておきましょう。

 

✔︎ シーリングライトは結構楽

私自身、シーリングライトの見た目があまり好きではないので、家でも付けてはいませんが「試験では便利なアイテム」です。

特に、「立断面図」などで描かなくてはいけない面は「CL」を描くことで、数分の時短になると考えます。

 

ペンダントライトは紐で垂らして・・・などなど少し手間がかかりますよね。

 

実際の見た目はイマイチと思われる方もいるかもしれませんが、試験においては「CL」を描くことで時短を図れます。

 

 

論文の文章のまとめ方

 

別記事でもまとめていますが、論文の書き方はコツがあります。

論文テーマは当日にならないと解りませんが、必ず「文章構成」だけは決めておく必要があります。

 

そして、注意すべきことは「具体的に書くということ」

 

「〜のような」など抽象的、曖昧な表現はよくありません。

 

また、的外れな文章は当然アウトですから、自分の言葉でも構わないので、テーマに沿ったことを述べる。

 

✔︎ 同じ接続詞の使い回しには注意

私はサロンメンバーの論文を添削しているのですが、接続詞の重複が気になる事がよくあります。

これらは、試験では緊張もあって犯してしまうミスだとは思いますが、きちんと読み手に伝わる文章というのは

「接続詞がきちんと考えられた、整った文章」です。

同じような意味をもつ文章でも、言い回しを替えるだけでかなりスッキリと聞こえたりもするものです。

 

✔︎結論先出しの型が一番簡単

私のこの記事でもそうですが、先に結論を書くスタイルが論文では理にかなっていると思います。

理由は、その後にいくらでも発展させる事が可能だからです。

理由を書くもよし、具体例を書くもよし、最後にまとめを書くもよし。

とにかく、使いやすい手法なので、ぜひ活用してみて下さい。

 

 

まとめ

今回は、少しでも時短をする方法など、試験直前の対策をアドバイスとして記事にしてみました。

「練習では描き慣れてきても、試験では時間内に完成できるのかな・・・?」不安は尽きないと思いますが、1分を大切にして本番に臨んでください。この気持ちがあるか無いかでも違ってくると思っています。

それでも不安な方は、よければ当サロンの2次試験対策をご検討くださいませ。(毎年、人数制限がございますのでご承知おきくださいませ)

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