今回は、インテリアコーディネーター2次試験の平面図における
「造り付け収納」について書いていきます。
短期間でそれぞれの家具の書き方、アイソメ・パース・立断面図などを覚えなければいけないというのは、思った以上に大変なことですよね。
私自身も体験したことなので、本当によくわかります・・・。
なので、少しでもこうやって受験者の役に立てればと思い、情報の発信をしています。
さて、それでは造り付けの家具の描き方について執筆していきます。
インテリアコーディネーター2次試験 「造り付け家具の描き方」
今回は「折れ戸」と「引き違い戸」の造り付け収納を例に書いてみます。
第36回の2次試験で、それぞれ描くことを要求されるのですが、クローゼットも含めてしっかり描けるようにしておきましょう。
まず、置き家具と大きく違う点は以下になります。
まずは、この基本を理解しておいてください。
壁にくっつけて造作された家具なので、直接壁にくっつけて描き、側面の板壁は厚みを表現してあげる必要があります。
かと言って、建築士試験ではないので、厚みや扉の寸法などは、そこまで神経質に書かなくてもOKです。
建築士試験ではきちんと内寸に合わせた寸法が求められるそうですが、IC試験ではバランスが取れていれば大丈夫だと思っています。
実際、過去問についている模範解答も大雑把な寸法値が多いですよね。
結論、神経質になりすぎると時間をくってしまうので、バランスを重視しましょう。(これは他のアイソメやパースなどにも共通する話です)
・ハンガーパイプの長さには注意が必要
また、収納に取り付けるハンガーパイプの長さは少し注意が必要です。
結論からいうと、1500mm以上の長さのパイプは好ましくはありません。
例えば、3mもあるハンガーパイプがあるとして、服は相当数かけられているとします。
これって結構、パイプに荷重がかかり負担になりますよね・・・。
破損につながりかねないので、1500mmまでと思って描きましょう。
それ以上の長さが要求された場合は、2箇所(1500mm×2本のレールというように)に分けましょう。
平面図で 造り付けの家具を書いてみましょう
まずは、自分で描く造り付け収納が、どのような構造、開閉機構をもっているのかをイメージしてみましょう。
例えば、引き違い戸の「戸の収まり」や引き戸の引き込みをした時の収納箇所の記入などですね。
また、収納の中は「中身が分かるように表記しなさい」というような要求がされることも多くあります。
独学の方は「???」になると思います。
とにかく、解りやすく描くことは当たり前なのですが、それ以前の描き方を知らなければ話にもならないと思うので、まずは私の動画や過去問についている模範解答をフルに使い大体を理解しておきましょう。
正直、8割がた理解していれば、なんとかなります。
これも自分的な描き方、いわゆるテンプレートみたいなものを作っておくと便利です。
しつこいようですが、家具の寸法とかもテンプレ化しておくことで、無駄な悩みや考えは減ると思います。
つまりは、この2次試験では
「おしゃれなコーディネートは合格後に考え、地味でも合格を狙える図面を描きましょう」。
この言葉は着彩まで全てに言えることです。
おしゃれな見栄えにする必要はありません。
きっちりと要求に対してミスの無い図面が合格します。2次試験は減点方式なのだから…。
ということで、今回も講義形式の動画をアップします。
よければどうぞ。
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